さて、この2011年9月初旬まで韓国テグで世界陸上が開催されていました。男子100m 決勝で、世界記録保持者ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)がまさかのフライング 失格、そして男子ハンマー投では日本の室伏広治選手が見事に金メダルと見どころの 多い大会でした。 
そんな世界陸上ですが、私は2003年にフランスのパリで開催された世界陸上を現地で フル観戦しました。今回のコラムではそのことについて書きます。

パリの街じゅうに世界陸上のポスターが貼ってありました。

会場はパリ近郊のスタッド・ド・フランス。

開会式の様子。

この大会では日本勢が大活躍、女子マラソンで野口みずき選手が銀メダル、千葉真子 選手が銅メダル、そして男子200mで末續慎吾選手が銅メダル、男子ハンマー投では 室伏広治選手が銅メダルと合計4つのメダルを獲得しました。

そしてやはり商売柄、マラソンのタイム計測は気になってしまい、マラソンはスタート 地点、レース途中のコース、フィニッシュ地点と移動しながら観戦しました。

男子マラソンのレース。

女子マラソンのレース。右端には銀メダルを獲得した野口みずき選手の姿も。

男子競歩選手の足元。この大会ではシューズに装着するタイプの計測チップでした。
世界陸上のマラソンでは途中5km毎のスプリットタイム計測がおこなわれていたので、 そのうちの1ヶ所である10km地点に行ってみました。日本では通常、計測用アンテナ マットを設置すると、選手が確実にその上を通過するようにコーン・バー等で導線を 作りますが、フランスというか海外ではそういう発想はあまりないようで、アンテナ マットの周りにコーン・バーなどの囲いはありませんでした。
半分冗談で「もし選手がアンテナマットを上を通過しなかったら計測できないよな」 と思いながら、実際に選手がやってくるのを待っていると、なんと集団の外側のほう を走っていた数名の選手たちが 本当にアンテナマットを通過せずに走り去っていきました!
その選手たちは間違いなく、その地点の記録が計測できていないはずです。天下の 世界陸上で全世界が注視している中、こんなことが起こるなんて! なかなか貴重なシーンに立ち会えたのも2003年世界陸上パリ大会の思い出の1つです。
余談ではありますが、この時の2週間ほどのパリ滞在は完全な一人旅で、2週間の間 ほぼ日本語を話しませんでした。(話す相手なし・・・)

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