vol. 036 「タイム計測方法の分類」

私たちはスポーツイベントのタイム計測を職業としていますが、一口に
タイム計測と言っても対象となるスポーツによって、使う方法が異なって
きます。今回のコラムでは計測の方法を分類してご紹介します。

ごくごくおおざっぱに分類すると、



(1)ICチップ
 大人数が同時に競技をおこない、参加人数が多いスポーツ。
 求められるタイムの精度が比較的低い(1/10秒〜1/100秒程度)。
  
  →マラソン、駅伝、トライアスロン、自転車(ロードレース、
   MTBクロスカントリー)、オープンウォータースイミング、
   トレイルランニング、ウォーキング、競歩、など。

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(写真)1万人以上が参加する新宿シティハーフマラソンの様子

 今のところ、大人数の計測をもっとも効率的におこなう方法は
 ICチップしかありません。



(2)写真判定システム
 少数が同時に競技をおこなうスポーツ、求められるタイムの精度
 は高い(1/100秒〜1/1000秒程度)。
  
  →陸上競技トラックレース、ボート競技、カヌー競技、競馬、
   スピードスケート、など。

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(写真)2009年大分国体カヌー競技(※他社さんのサポートで従事)

 非常に精度の高い計測方法ですが、一度に大人数が参加する種目
 では使えません。 



(3)光電管システム
 一人ずつ競技をおこない、一人ずつ計測するスポーツ。求めら
 れるタイムの精度は高い(1/100秒〜1/1000秒程度)。
  
  →アルペンスキー、フリースタイルスキー、MTBダウンヒル、など

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(写真)2008年全日本マウンテンバイク選手権ダウンヒル競技
    (※他社さんのサポートで従事)

 極めて精度の高い計測方法ですが、一人ずつの計測になります。



おおよそ、メジャーな方法は上記3通りです。上記以外の方法となると、
・バーコードシステム(使う対象スポーツはICチップと同じ)
・競泳の計測システム(プールに常設のタッチ板で計測)
・テープスイッチシステム(詳細はリンク先ページからスポーツシステム社サイト参照)
・手動計測(いわゆるストップウォッチで計る、もっともアナログな方法)
などが挙げられます。

技術の進歩によって様々な方法が開発されていきますので、将来はまた新たな
方法が誕生してくるでしょうね。

タイム計測と言っても、用途に応じてさらに専門領域が細分化されて
おり、計測工房の専門分野は(1)のICチップになります。