計測工房ではこれまでに海外のレースの計測を4度経験させていただき ました(2010年10月末時点)。
2009年1月 サイパンマラソン(米自治領・北マリアナ連邦) 2009年10月 バリ国際マラソン(インドネシア) 2010年3月 サイパンマラソン(米自治領・北マリアナ連邦) 2010年10月 バリ国際マラソン(インドネシア)

まだまだ海外レースの経験が豊富とまでは言えませんが、日本での
仕事とは色々と勝手が異なることが多く、独特のノウハウが必要な
海外での仕事について書いてみたいと思います。

●英語
 当然と言えば当然ですが、英語は国際的な公用語です。行く国にも
 よると思いますが、まず基本的な英会話力は大切です。
 しかし決して流暢に話せる必要はありません。自分の意思を伝え
 られて、相手の言うことが理解できれば、拙くても大丈夫です。
 いざとなれば単語の羅列でもいいと思います。ポイントはとにかく
 コミュニケーションを取るんだという意思でしょうか。

●機材の輸送方法
 日本から計測の機材を現地までどうやって輸送するかが大きな問題
 です。国際宅配便で送るという方法もあれば、搭乗する飛行機に
 手荷物として預けて運ぶという方法もあると思います。

●電源
 タイム計測の仕事にとって生命線ともいえる電源ですが、当然
 国によって電圧や差し込みプラグの形状が異なります。プラグに
 関してはあらかじめ形状を調べて、対応するプラグを日本で用意
 しておけば済みますが、電圧については日本から持ち込む機材の
 対応電圧を調べておかないといけません。もっとも、最近のIT機器
 は全世界対応型(100V-240V)が当たり前なので、パソコンや
 プリンタについてはほとんどの国で使用できます。また我々の持つ
 専門のタイム計測機材も同様にほとんどの国に対応しています。
 ただし、中には日本国内専用(100V)の機材もありますので、
 そういった機材は海外で使用できません。あるいはどうしても
 使用したいなら変圧器で電圧を変換する必要があります。

●システム
 タイム計測のシステム(ソフトウェア)は普段と同じものを使い
 ますが、参加者データは英語表記にしたり、リザルトも英語表記
 にしたり、完走証も英語表記にしたりといった海外対応があります。
 完走証発行所のオペレーションを現地のスタッフにお願いする
 場合、端末の画面表示(インターフェイス)も英語にしておかなければ
 なりません。

ごくごく簡単に書き連ねてみましたが、これだけでも普段とはだいぶ
異なる労力や準備を要します。まあ慣れてしまえば、それほど大変なこと
でもない(?)のですが・・・。

今回はこのぐらいにしておきますが、また機会を見つけては海外の
仕事についても書いてみたいと思います。

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