私たちの仕事道具といえば、計測チップ(ICチップ、ICタグ)です。
これによって、スポーツイベントのタイム計測の仕事は成り立っていると言っても過言では
ありません。数千人、数万人のタイム計測も瞬時におこなってしまう秘密道具(?)です。
しかし、この便利な計測チップも扱い方しだいでは困ったことが起きたりするものです。

とあるマラソン大会でのことです。
選手受付が終了し、レースが始まりました。当日、欠場された選手たちの計測チップが受付
に残っていました。大会役員さんは、その(欠場された選手たちの分の)計測チップを、
私たちに返却しようとして、私たちの場所にやってきました。
私たちは、ゴール地点のすぐ近くの記録室で作業をしていました。
役員さんがゴール地点に近付いたそのとき・・・、

「ピピピピピー!!!」

ゴール地点にはタイム計測用のアンテナマットが設置してあります。
役員さんが持ってきた計測チップは全てゴール地点のアンテナの上で反応して
しまいました!!!

つまり、欠場した選手たちなのに、ゴールしたことになって
しまったのです!

結果一覧表に、本来存在しないはずの記録が残ってしまいます。
すでにレース中なので、これらの誤ったタイムだけを探すのは非常に手間のかかる
処理になりますし、その処理が終わるまで、他の選手の方々にも多大な迷惑をおかけする
ことになります・・・。

この事例、経験したのは一度だけではありません。
計測チップも気をつけないといけません!!!
大会役員さんとも、このあたりの認識を充分にすり合わせておかなくては・・・。

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